
政策立案の技法(第2版)―問題解決を「成果」に結び付ける8つのステップ
ユージン・バーダック, エリック・M・パタシュニック, 白石 賢司, 鍋島 学, and 南津 和広
東洋経済新報社 / 2023-07-26
この本について
仕事でも日常でも、「これって本当に“公的に”扱うべき問題なんだろうか」と迷う瞬間がけっこうあります。自分の感じている不便や理不尽が、ただの個人的な愚痴なのか、構造的な問題なのか。その線引きが曖昧なまま議論だけが進んでいくと、ますますモヤモヤが募るんですよね。 この本が助けてくれるのは、まさにその整理の部分でした。市場の失敗が起きていないなら介入しても改善しない、という冷静な視点は、勢いだけで「何とかすべきだ」と思いがちな場面を落ち着かせてくれます。また、懐疑主義を土台にして、とにかく事実に立ち返り続ける姿勢が、議論の温度に巻き込まれがちな自分のクセをリセットしてくれました。さらに、不足や過剰といった“量のズレ”から問題を定義していく考え方は、抽象論ばかりだった思考に手触りを与えてくれます。 制度や政策に関わる仕事の人はもちろんですが、「自分の感じている違和感の正体を、ちゃんと言語化したい人」に特に刺さるはずです。私自身、日々の判断の基準が少し整った感覚がありました。
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