
不器用で【電子版特典付き】 (角川書店単行本)
ニシダ
KADOKAWA / 2023-07-24
この本について
日々ちゃんとやっているつもりなのに、自分の不器用さだけが目立ってしまうような気がする時ってありますよね。人との距離感をうまくつかめなかったり、家庭のことを思い出すと胸の奥がざわついたり。大人になっても整理できない感情が、ふとした拍子に顔を出すあの感じです。 ニシダさんの「不器用で」は、そのざわつきを無理やりまとめてくれる本ではありません。でも、読者が保存していた抜粋を見ると、多くの人が「自分はまともにやれてないんじゃないか」という感覚の正体に触れて救われているのだと思います。たとえば、朝六時半の集合時間に向かうときの憂鬱さをそのまま書き出すことで、自分だけが重たい朝を抱えているわけじゃないと思えたり、親への感情を冗談めかして吐き出すことで、心の奥に沈んだままのものに少しだけ風が通ったり。さらに、服を着ているかどうかで人がまったく違う存在に見えるという視点は、他人の威圧感に振り回されてしまう時に「まあ人間だしな」と力を抜くきっかけになります。 全体として、この本は人生を改善するための答えをくれるというより、不器用なままでも生きていていいと思わせてくれる距離感があります。特に、うまく立ち回れない自分にずっと言い訳してきた人に刺さるはずです。読んでいて気が楽になるというより、「ああ、こういう感じでよかったんだ」と、自分に許可が出せる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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