
リカバリー・カバヒコ
青山 美智子
この本について
誰かの目が気になったり、失敗した自分を必要以上に責めてしまったり、これからのことを考えるだけで体が強ばる日ってありますよね。やらなきゃいけないことがあるのに、心のどこかで「カッコ悪いところを見られたくない」とブレーキがかかる。頭ではわかっていても、気持ちがついてこないまま日々が過ぎていく感じ、僕もよくあります。 『リカバリー・カバヒコ』が刺さるのは、そんな「うまくやれない自分」の扱い方を、押しつけじゃなく物語の中でそっと見せてくれるところです。登場人物たちは特別強いわけでも前向きなわけでもなく、ただ不安に振り回されながら、それでも自分のペースで気づいていきます。たとえば、不安を“想像力”として捉え直す視点や、失敗しないように縮こまるよりも、まずは一度試してみることで「何が好きで何が苦手か」を確かめていく姿。あるいは、誰かを思いやるにも、自分を責めるにも使ってきた想像力を、少しだけ違う方向へ向けてみること。どれも大げさじゃないのに、日常の行動がふっと軽くなる感覚がありました。 派手な展開がある物語ではないけれど、「自分の体や心が今なにを言おうとしているのか」を聞き取るヒントが詰まっています。弱さがあるからこそ、ゆっくり変わっていけるんだなと思わせてくれる本でした。人に気を使いすぎて疲れてしまう人、つい自分を追い込んでしまう人に、とくに沁みると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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