
家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)
磯田 道史
PHP研究所 / 2023-10-26
この本について
仕事でも歴史でも、「なぜこうなったのか」の筋道が見えないと、判断に迷うことが多いですよね。制度が動く背景や、人が地位を得る理由がよく分からないまま議論だけが流れていく感じ。自分もそこにずっとモヤモヤしていたのですが、この本はその霧を一気に薄くしてくれました。 面白いのは、江戸幕府の制度改変が“意図した結果”ではなく、“そのとき将軍になった人物の境遇”から生まれている場面が多いこと。たとえば、大名出身の将軍が続いた時期に養子制度が緩くなり、結果として島津のような強い大名家が幕末まで残った、という指摘は、人事や組織運営に置き換えて読むとすごく腹落ちします。また、参勤交代や一国一城令といった「締めつけの制度」も、大名側にとっての利点まで含めて説明されていて、一面的な理解がきれいに壊れます。さらに、明治政府が自力で近代化したわけではなく、旧幕臣という“縁の下の力”をちゃっかり使っていた、という視点も、組織が変わるときの本音を見ているようで妙に実感が湧きました。 歴史の話なんだけど、じつは「権限と実力のズレがどこにあるか」「誰が自分の力で立っていて、誰が環境に乗っているか」という、人を見るうえでの視点がそのまま持ち帰れる本です。肩肘張らずに読めるのに、読後に判断基準が少しだけクリアになるタイプの一冊。組織の動き方にいつも違和感がある人には、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







