
日本史のツボ (文春新書)
本郷 和人
文藝春秋 / 2018
この本について
歴史を勉強しているつもりなのに、「結局、日本の権力ってどう動いてきたんだっけ?」と立ち止まることがよくあります。天皇と幕府の関係も、律令制の崩れ方も、戦国大名の出現も、つながっているようでつながらない。自分もずっとそのモヤモヤを抱えていたのですが、この本はその“つながらなさ”に風が通る感じがありました。 読んでいて印象的だったのは、権力の転換点が、人物のキャラや名シーンではなく、「土地の扱い」と「外圧」の変化から説明されていくところです。たとえば、戦国大名が画期的だった理由を、領国の土地の安堵を自力で完結させる仕組みによって整理してくれる。あるいは、天武天皇が東国を基盤に勝ち切った背景に、白村江後の西国疲弊があったという、地理と状況の読み。こういう“現場の事情”を押さえると、単語が一気に線でつながっていきます。 さらに、天皇家が外来文化を受け入れながら日本文化を形づくったプロセスや、宗教と外圧が歴史の転換期とリンクしている点も、今の自分の「なぜこの国はこうなったのか」という関心に刺さりました。偉人伝ではなく、システムと環境で読み解く日本史という立ち位置がとても現実的です。 通史をなぞってきたけれど腑に落ちきれていない人、点と点が散らばったままの人には、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







