
先生も小説を書くんですよね? (講談社ラノベ文庫)
暁社夕帆、たん旦
講談社 / 2023-12-01
この本について
最近、「好きなことがあるはずなのに、なぜか思うように続けられない」とか、「得意なことで成果は出るけど、本当にやりたいのはそこじゃない気がする」といったモヤモヤをよく聞きます。自分でもそんな時期があって、どっちを選べばいいのか決められずに止まってしまうんですよね。 『先生も小説を書くんですよね?』に出てくる「好きと得意は、いつも一緒じゃなくたっていい」という一文は、その行き詰まりにじわっと効いてきます。何かを選ぶ時、僕たちはつい一つにまとめようとしてしまうけれど、この物語の登場人物たちは、好きと得意がズレている状況を抱えたまま、それでも前に進んでいきます。未来を動かしていくのは大きな決断ではなく、小さくても自分で選んだ行動しかない、という描かれ方が妙に現実的で、肩の力が抜けるんです。 読んでいると、「迷いながらでも進めばいいんだ」と自然に思えてきますし、完璧に整理がついてから動こうとしがちな人ほど、この視点に救われるはずです。こんな人に刺さると思います。得意と好きのズレにずっと名前がつけられないまま動けていない人。 派手な成長物語ではないけれど、悩んでいる途中の自分をそのまま連れていける物語だと思います。
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