
地球規模の気象学 大気の大循環から理解する新しい気象学 (ブルーバックス)
保坂直紀
ベレ出版 / 2014-11-21
この本について
天気って毎日目にしているのに、理由を聞かれると途端に言葉に詰まることがあります。寒波や熱波のニュースを見ても、なぜ起きているのか腑に落ちないまま流してしまう。そんなモヤモヤを、もう少し地に足のついた形で理解したいと思って手に取ったのがこの本でした。 読んでみて意外だったのは、「大気はなぜ流れるのか」という、ごく素朴な疑問にきちんと答えが与えられていたことです。赤道と高緯度で受け取る太陽エネルギーが違うから、その不均衡をならすために風が生まれるという説明は、ジェット気流や偏西風のような大きな流れから、昼夜で入れ替わる海風・陸風のような身近な現象まで、一つの線でつながっていきます。また、温室効果ガスが「地表から出る赤外線」を吸収して大気を温めるという構造を理解すると、気候変動の話もただの不安ではなく、仕組みとして捉え直せる感覚がありました。 個人的には、冬の寒さや異常気象が「大気循環の標準パターンが崩れる」という視点で語られるあたりが特に効きました。毎日の天気が、地球規模の流れの上に乗っているとわかると、ニュースを見る目が少し変わります。気象を専門にしたいわけではないけれど、世界で何が起きているのかを自分の言葉で理解したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの89%が集中しています。
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