
認知症心理学の専門家が教える 認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ
佐藤眞一、島影真奈美
この本について
介護していると、「良かれと思って言ったのに、なんだかうまくいかない…」という場面が続く日がありますよね。相手を思っているだけなのに、いつの間にかこちらの都合を押しつけてしまっていたのかも、と後になって落ち込むこともあります。相手の行動の理由が見えないと、不安や苛立ちが積み重なるのも自然なことだと思います。 この本は、そうした“行動の理由が見えない瞬間”に、少しだけ視点を変えるきっかけをくれます。「否定せずに一緒に探すと落ち着く」「同じ行動を続けるのは、夢中になっているだけで害がなければ止めなくていい」など、こちら側の力みがふっと抜ける具体例が多いです。スマホを補助に使うことで自由を奪わずに見守れる、といった現実的な工夫も紹介されていて、日常の場面にそのまま持ち込めます。また、タイプごとに症状が揺れ動く理由を知るだけでも、「さっきはできたのに、なんで今日は…」という戸惑いに少し説明がつき、気持ちが落ち着きます。 がんばりすぎずに、でも相手に誠実でありたい人に向いています。こちらが“操作しよう”と構えすぎるほど、伝わらなくなる。その逆で、相手の不安に寄り添うほど、言葉が届きやすくなる。そんな当たり前だけど忘れがちな軸を、丁寧に思い出させてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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