
武器としての漫画思考
保手濱 彰人
PHP研究所 / 2023-12-07
この本について
仕事で意思決定を迫られる場面や、組織の理不尽さに巻き込まれたとき、「なんでこんなに動きづらいんだろう」と感じることがよくあります。自分の意見を言えば責任が生まれるし、黙って従えば被害者でいられる。そのあたりの割り切れなさに、ずっとモヤモヤしていました。 『武器としての漫画思考』を読んで刺さったのは、この“日本的な空気”をただ批判するのではなく、どう受け止め、どう動けばいいかを現実的に示してくれるところです。たとえば、人が動かない背景には「自律性」「公平性」といった欲求があることを知るだけで、相手の反応が少し違って見えてきます。また、最初から相手を疑うのではなく、まずは信頼を示し、返ってこなければ線を引くという距離感は、自分のメンタルを守りながら関係を作るヒントになりました。さらに、状況によって必要なリーダーシップが変わるという視点は、「自分のやり方が間違っているのでは?」という不安を和らげてくれます。 全編を通して、決して精神論に寄らず、漫画や文化の分析を使いながら、行動を変えるための思考の持ち方を教えてくれる本だと感じました。組織の中で「自分だけ空回りしている気がする」と感じている人には、特にしっくりくると思います。
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