
自己満足ではない「徹底的に聞く」技術
赤羽雄二
日本実業出版社 / 2020-09-01
この本について
人の話を聞いているつもりなのに、なぜか会話がぎこちなくなることがあります。相手が何を求めているのかつかめなかったり、自分の意見を言いたい気持ちが先に出てしまったり。僕もよくやってしまうのですが、「聞くこと」って意外と難しくて、放っておくとすぐ自己流に戻ってしまいます。 この本が効いたのは、「聞く」を技術として扱ってくれたところでした。まず、ただ黙るのではなく、理解を深めるために質問しながら聞く姿勢が相手の安心感につながる、という具体さが実感しやすいです。さらに、褒めることと指摘を分ける、相手の話を腰を折らずに深掘りする、といった細かい行動単位まで落ちているので、どこを直せば会話がスムーズになるのかが見えやすい。特に「自分がしゃべりたい気持ちが最大の敵」という指摘は、痛いほど思い当たる人が多いはずです。 また、男女関係や職場など、関係性ごとに聞き方の注意点が違うという話も、日常の場面にそのまま持ち込めます。相手の話の辻褄を正さない、相談っぽく聞こえても答えを急がないなど、ちょっとした態度の違いで空気が変わることを、実際に試すとよくわかります。 自分の話し方よりも、まず「聞き方」で関係が変わるかもしれない。そんな実感を求めている人には刺さる一冊だと思います。
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