
人を動かす傾聴力
林田康裕
ぱる出版
この本について
人と話していて、「なんでこんなにすれ違うんだろう…」と感じる時ってありますよね。こちらは丁寧に向き合っているつもりなのに、相手の本音だけがどこか取りこぼされてしまう。僕も仕事で相談を受ける場面が多いのですが、気づくと“自分の出番待ち”をしてしまい、話を聴いたつもりで聴けていなかったりします。 この本が効くのは、まさにそういう瞬間です。たとえば、相手の言葉の裏には「まだ言語化されていない情報がたっぷりある」という視点を持てるようになると、同じ会話でも到達点がまったく変わります。呼吸の変化や言いよどみを拾って「今、何か浮かびましたか?」と返すだけで、相手が本当に言いたかったところに辿れることもあります。また、自分の価値観のメガネを一度外して、「この人の中に答えがある」と信じ切る姿勢を持つと、会話の温度が不思議なくらい柔らかくなります。 特に、説明やアドバイスよりも“まず聴くこと”の難しさを感じている人には、かなり刺さると思います。僕自身、読んでからは話を急がず、一度「話してもいいですか?」と許可を取るだけで、相手の表情が変わる経験が増えました。会話をうまく進めるためのテクニック本というより、相手との距離の取り方を整えるための実践書、という位置づけです。 聴いているつもりで聴けていなかった気がする人に、静かに効く1冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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