
ハーバード流「聞く」技術 (角川新書)
パトリック・ハーラン
KADOKAWA / 2020-03-07
この本について
人の話を聞いているはずなのに、自分の心がどこかザワッとしたり、逆にスルーしてしまったり。「なんで今こう反応したんだろう」と思うこと、けっこうありますよね。仕事でも家庭でも、相手の言葉より“自分の癖”が出てしまって後からモヤっとすることが多い人は、僕も含めて少なくないと思います。 この本が面白いのは、聞く技術を「相手のため」だけじゃなく、「自分の思考を知るため」の道具として扱っているところです。相手の一言で自分の心がピクッと動いたら、それは価値観のヒント。逆に、数字の話を流しがちな自分に気づくなら、それも癖のひとつ。聞くことが、いつのまにか自己理解の入口になる感覚があります。 さらに、著者が強調する“ズームアウトする視点”も日常で役に立ちます。相手の主張をそのまま飲み込むのではなく、スケールや比較対象を少し広げてみる。政治の話のように大きなテーマだけじゃなく、職場の企画や家庭の方針でも効く考え方でした。 そして小さな工夫として紹介されている「その通り」を最初につける聞き方。これだけで相手の表情が柔らかくなる場面が、実際に何度もありました。大げさなテクニックではなく、“今日から試せる聞き方”が自然な形で散りばめられています。 会話に疲れやすい人や、つい身構えてしまう人ほど、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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