
余白思考 アートとデザインのプロがビジネスで大事にしている「ロジカル」を超える技術
山崎 晴太郎
日経BP / 2024-01-07
この本について
仕事でも人間関係でも、「決めきれない」「伝わらない」「余裕がない」と感じる瞬間ってありますよね。僕もよくその沼にはまります。ロジックを積み上げても心は動かないし、相手に丁寧に説明したつもりがズレることもある。そんなときほど、自分の中にも相手との間にも“余白”がないことにあとから気づきます。 『余白思考』が面白いのは、「余計なものを削れ」という話ではなく、むしろ“余らせることで見えてくるもの”を扱っているところです。決断の場面では、まだ形になっていない未来から自分の画角をつかみにいくことが必要だと語られていて、これが妙に腑に落ちました。頭で組んだロジックだけに頼りきると、道が途切れた瞬間に動けなくなる。その手前に、小さくでも余白を置いておけると、別の選択肢が見えてくるんですよね。 コミュニケーションでも同じで、100の情報を完璧に投げるより、70や80にして“相手が入り込める隙”をあえて残すことが大事だという指摘は、実践的だけどどこか優しい視点でした。自分の「好き」や「なんとなく楽しい」を軸にする時間を持つことも、余白として扱われていて、忙しさに押し流されてしまいがちな僕にはかなり刺さりました。 ロジックだけでは息苦しいけれど、感覚だけでも不安。そんな間で立ち止まっている人に届く本だと思います。
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