
心を育てる
鈴木 惠子、宇野 弘恵
東洋館出版社 / 2024-03-05
この本について
子どもとか後輩とか、誰かを支える立場にいると、自分の声かけが正しいのか、傷つけていないか、逆に甘やかしてないか…そんなモヤモヤがずっとつきまといます。僕も仕事でメンバーを見るとき、うまく寄り添えない日があって、帰り道に反省会が始まるタイプです。 『心を育てる』は、その迷いを「簡単には割り切れないよね」と受け止めてくれたうえで、現場で積み重ねられた具体的な視点をくれます。やりたくない子がいるのは当たり前という話や、表面的な優しさではなく、全体で“ひとり”を大事にしていくスタンス。あるいは、問題が起きた時に大人だけで解決しようとせず、子ども自身が自分の問題として向き合うよう促していく姿勢。どれも理想論ではなく、時間をかけて根づかせる営みとして語られていて、読んでいて肩の力が抜けました。 特に刺さったのは、「教える側が完璧じゃなくていい」という空気です。子どもを信じて十分に話し合わせれば、きれいごとでは出てこない本音が現れ、そこからクラスが育っていく。大人が急いで正解に寄せようとしない方が、結局は自分で解決できる力につながるんだろうなと、仕事にそのまま置き換えて考えていました。 「目の前の誰かを大事にしたいけど、どう関わればいいか迷い続けている人」に静かに効く本です。自分自身の関わり方を見直したいタイミングに、お守りみたいに置いておける一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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