
自分を愛する力 (講談社現代新書)
乙武洋匡
講談社 / 2013-03-14
この本について
子育てや人との関わりで、「どう接するのが正解なんだろう」と立ち止まることがよくあります。つい相手の未熟さばかり探してしまったり、自分の理想を押しつけてしまったり。頭ではわかっていても、日々の中でつい力が入りすぎるんですよね。 この本を読んでいて強く感じたのは、「育てる側の都合」で世界を見てしまうクセに気づかせてくれるところです。できない部分に目を向けるより、その人のペースや選択を尊重する視点に立ち返らせてくれる。親や教師の話が多いですが、結局は誰かと関わるすべての場面に通じる内容でした。たとえば、相手の可能性を信じて待つことの難しさや、手を出さない勇気の価値。あるいは、自分の基準を押しつけずに「君ならどうする?」と相手の思考を取り戻させる姿勢。どれも小さな行動レベルで思い当たることばかりでした。 そしてもう一つ大きかったのは、「自分の人生をちゃんと生きている大人」の存在が、結局まわりの人を安心させるという話です。誰かを支えようとするほど、自分の課題を脇に置いてしまいがちですが、土台が揺らいでいると結局は誰も幸せにならない。その当たり前を改めて思い出させてくれました。 「相手にどう接したらいいのか迷うことが多い人」に静かに効く本です。煽られる感じはなく、でも読み終わるころには、自分と他者との距離の取り方が少しだけ変わっている気がしました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
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