
発達が気になる子の教え方 THE BEST
渡辺 道治
この本について
子どもの不適応行動に向き合っていると、「なんでこうなるんだろう」「自分の関わり方が悪いのかな」と、正解が見えないまま試行錯誤が続きますよね。叱っても届かないし、優しくしても状況が動かない。頭では冷静に…と思っても、現場で起きる混乱に巻き込まれてしまうこともあります。僕自身、この堂々巡りにずっと悩んでいました。 この本が助けになるのは、行動の裏側を「性格」ではなく「機能」で見られるようになるところです。耳たぶを触る、足をぶらぶらさせる、突然大声を出す。こうした行動が“何を得ようとしているか”の視点で捉え直せると、無駄に消耗しなくて済みます。また、行動をただ止めるのではなく、「代替行動」を具体的に教えていくプロセスが丁寧に書かれていて、現場での一歩が想像しやすいのもありがたいところでした。距離の取り方や、褒めるタイミング、教室の仕組みづくりなど、すぐに試せる工夫が多いのも実感として大きいです。 僕がとくに救われたのは、「その子が悪い」と短絡的に考えなくなる視点が育つ点です。感覚の凸凹や、家庭環境の影響、誤学習の積み重ねなど、背景に目を向けられるようになると、対応そのものが落ち着いていきます。できた部分を「縦の変化」で伝えるという話も、子どもの表情が変わる瞬間が確かにあって、腑に落ちました。 子どもの行動に振り回されて疲れている人や、「叱るだけでは何も変わらない」と薄々感じている人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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