
世界はナラティブでできている:なぜ物語思考が重要なのか
アンガス フレッチャー and 田畑 暁生
この本について
仕事でも日常でも、事実は集めたはずなのに「なぜか動けない」「結論に自信が持てない」という瞬間がけっこうあります。論理的に説明しようとするほど余計に詰まってしまう感じ、僕もよくあります。 この本が面白いのは、そこで別の視点を差し出してくれるところです。人間の脳はそもそも“物語”として考えるようにできているらしく、原因を想像したり、もしこうなったらを試すことで、次の行動を組み立てていた。つまり、正確なデータや完璧な因果関係が揃わなくても、仮のストーリーを置いてみるだけで思考が前に進みやすくなる。読んでいて、自分が普段やっている「とりあえずの仮説作り」もそんなに悪くなかったんだと少し安心しました。 特に響いたのは、物語は永遠の真実を目指す道具ではなく、選択肢を作ったり、行動を分岐させるための道具だという点です。ロジックとは役割が違うから、置き換えようとするほど苦しくなる。そう割り切ると、会議の準備でも企画の検討でも、まずは“試行的な物語”を置いてみるというやり方が自然に使えるようになりました。 論理的に考えることが好きなのに、どこかで行き詰まりやすい人。そんな人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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