
バッタを倒すぜ アフリカで バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)
前野 ウルド 浩太郎
この本について
進路とか仕事とか、人からどう見られるかとか、考えすぎると身動きが取れなくなることってありませんか。夢を持てと言われてもピンとこないし、かといって何もしないのも不安で、結局ずっと上の空。僕もそういう時期が長くて、「自分のやるべきことって何なんだろう」とぐるぐるしていました。 『バッタを倒すぜ アフリカで』は、いわゆる自己啓発とはまったく違うトーンなのに、読んでいるうちにじわじわ効いてくる本です。著者の前野さんは、研究の泥くささも迷いも包み隠さず書きつつ、それでも「気になって仕方ないこと」にしがみつこうとします。突然覚醒して道が開けるなんてことはなくて、むしろ自分一人で抱え込まず、手伝ってもらうべきことは任せたり、褒める・褒められる関係のほうが前に進めたり、地味な現実の方が多い。でもその積み重ねが、自分の興味に正直でいるための余白になるんだと思います。 特に刺さるのは、夢を掲げられなかった若い頃の負い目を正直に書いているところです。無理に“それっぽい夢”をひねり出すくらいなら、一旦離脱してもいい。あとで「わからないまま終わるのはいやだ」と思える対象に出会ったとき、そこにちゃんと戻ればいい。これは研究に限らず、仕事選びやキャリアの迷いにもそのまま響く視点でした。 自分の「気になって仕方ないこと」をまだ言語化できていない人ほど、ふっと肩の力が抜ける一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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