
オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~(サーガフォレスト)2
樽見京一郎 and THORES柴本
この本について
仕事でも人間関係でも、「相手の考えていることがつかめずに、地味に失敗する」みたいな場面ってありますよね。能力以前に、相手からどう見られているかとか、そもそも信頼を築く順番を間違えていたのかも…と後から気づいて落ち込むこともあります。僕もそこをずっと行き来していて、そんなときに妙に刺さったのがこの『オルクセン王国史』の一冊でした。 物語はファンタジーなんですが、抜粋にもあるように外交や統治のリアルな視点が容赦なく描かれていて、「誠実さや評判がどう積み上がるか」とか「不意打ちが起こるのは偶然ではなく、積み重なった怠慢の結果」という考え方が、現実の仕事にそのまま引き寄せられるんですよね。たとえば、相手の性格をきちんと掴む前にプロジェクトを動かして失敗したとか、自分の立ち回りの甘さが後から効いてきたとか、そういう経験に静かに効いてきます。 また、大規模な軍備や展開の描写も「準備の差は、いざという時に一気に表面化する」という感覚を強く残します。普段は見えないけれど、裏側の積み重ねの差がある瞬間に結果として出てしまう、あのヒリつく感じに心当たりがある人は多いはずです。 物語として楽しめるのはもちろんですが、特に「人や組織の動きを俯瞰して見たい人」にはじんわり効いてくる一冊だと思います。僕自身、読みながら何度も自分の仕事や人付き合いを振り返らされました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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