
現代「只管打坐」講義
藤田 一照
佼成出版社 / 2020-12-30
この本について
忙しいときほど「うまくやろう」と力んでしまって、気づけば呼吸も浅く、頭だけが前のめりになっていることがよくあります。姿勢を正そうとしても続かないし、瞑想を始めても雑念が止まらず余計に落ち込む。自分でも理由がわからないまま、身体と心がちぐはぐになるあの感じです。 『現代「只管打坐」講義』が面白いのは、そんな“力みの正体”を、精神論ではなく具体的な身体感覚のレベルで説明してくれるところです。たとえば、外側から「正しい坐り方」を当てはめようとすると身体が反発して緊張してしまうこと。逆に、感じる働きを取り戻すと、自動調整が勝手に立ち上がって姿勢も呼吸も整い始めること。この「感じる」ほうを丁寧に扱う視点が、読んでいてすごく腑に落ちました。 坐禅をすると煩悩がむしろ鮮明になる、という話も正直に書かれていて、そこで落ち込んだ経験のある自分としては救われました。消そうとするのではなく、見えるようになること自体がプロセスなのだと知るだけで、だいぶ力が抜けます。 頭で頑張りすぎてしまう人、自分の身体の声をうまく拾えないまま走り続けている人には、しっかり刺さる本だと思います。私自身、読んでから「整える」より先に「やめる」を試してみるようになり、日常の動きの質が少しだけ変わりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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