
「お金が貯まる家」にはものが少ない (扶桑社BOOKS)
下村 志保美
扶桑社 / 2024-04-25
この本について
部屋を片づけたい気持ちはあるのに、気づけば同じ場所がまた散らかっている。買い物だって無駄遣いしているつもりはないのに、なぜかお金が残らない。そんな「なんとなくうまく回っていない感覚」を抱えたまま日々を過ごしている人、多いと思います。僕もまさにその一人でした。 この本が効くのは、片づけや家計管理を“意思の強さ”で解決しようとして疲れてしまった人に対してです。著者が繰り返し語っているのは、片づけも節約も特別なイベントではなく、暮らしそのものに組み込まれているという視点。たとえば、ものを買う前に「場所代を払ってでも置きたいか?」と考えてみるだけで、部屋も出費も自然と整っていく感覚があります。また、家計管理も細かいレシートの数字を追うより、項目ごとに上限を決める“枠”をつくるほうが圧倒的にラク。これなら自分にも続けられそうだと思えました。 もう一つ印象に残ったのは、「愛着は残し、執着とは別れる」という考え方です。服でも日用品でも、“まだ使えるし”で残してきたものほど、実は自分の暮らしを圧迫しているという指摘にドキッとしました。捨てる・買わないを目的にするのではなく、自分が何を大切にしたいのかを見つめ直す入口として片づけを位置づけてくれるのが、この本のやさしいところです。 ものが多いと落ち着かないけれど、何から手をつければいいか分からない。そんな人に静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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