
Best Loser Wins ――人間の脳に組み込まれた負けパターンを克服する方法
トム・ホウガード、井田京子、長岡半太郎
この本について
相場に限らず、仕事でも日常でも「怖くて踏み出せない」とか「決めた行動を続けられない」というモヤモヤ、けっこうありますよね。自分もよく同じところでつまずきます。頭では分かっているのに、目の前の痛みを避けたくて予定どおり動けない。結局あとで自己嫌悪…みたいな流れを何度も繰り返してきました。 この本が面白いのは、行動できない理由を“性格”ではなく“脳のしくみ”として扱っているところです。恐怖の正体を知識の欠如として見に行く姿勢や、最悪のシナリオを先に想像しておくことで感情の影響を弱めるやり方、そして結果ではなくプロセスに身を置き続けるための環境づくり。どれも派手さはないけれど、やろうと思えば自分の生活にそのまま持ち込めるものばかりでした。 特に、自分の弱さをあえて視覚化して毎朝向き合う…という話は、きついけれど効きます。うまくいかなかった日をなかったことにせず、感情ごと記録しておくことで、同じ落とし穴にハマりにくくなる。変化って突然起きるわけじゃなくて、こういう地味な反復の積み重ねなんだなと腑に落ちました。 トレード本の形をしてはいますが、実際には「自分の感情に振り回されて疲れてきた人」に静かに効いてくる内容です。自分と同じように、行動と感情のギャップで悩んでいる人なら、きっとどこかが刺さると思います。
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