
組織行動の会計学 マネジメントコントロールの理論と実践 (日本経済新聞出版)
青木康晴
日経BP/日本経済新聞出版 / 2024-06
この本について
仕事で数字を見ているはずなのに、部門の目標や評価がどうつながっているのかよく分からない。責任範囲も曖昧で、どこまで自分が握るべきなのか迷う。組織全体の利益と現場の感覚がズレているような気もする。そんなモヤモヤを抱える人は多いと思います。僕も同じで、会議のたびに「この指標、本当に意味あるのか…」と悩んでいました。 この本の面白いところは、会計の知識そのものより、数字が組織の行動をどう変えるのかを丁寧に扱っている点です。責任センターの考え方を読むと、なぜ部門ごとに評価がねじれるのかが腑に落ちますし、ROIC逆ツリーの話に触れると、現場のKPIをどう積み上げれば戦略とつながるのかが具体的にイメージできるようになります。また、管理会計が「上司の意思決定のため」と「部下の行動に影響を与えるため」の二つの機能を持つという視点は、日々のコミュニケーションをどう設計すべきかを考えるきっかけになります。 組織の評価制度やKPIにずっと違和感があった人ほど、現場で起きている行動の理由が見えてくるはずです。特に、自分の部門の数字が会社全体の中でどう位置づけられているのかを理解したい人に強く響くと思います。
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