
脳は眠りで大進化する (文春新書)
上田 泰己
この本について
最近、仕事で頭を使った日は「疲れているのに眠れない」とか、「寝ても回復した感じがしない」とか、そんなモヤモヤを抱えることが増えてきました。休みたいのに休めていない感じが続くと、根性じゃなく構造の問題なんじゃないか…とだんだん不安になります。 この本を読んで一番刺さったのは、「睡眠は脳が静まる時間ではなく、むしろ日中より活発に“自分を作り直している時間”らしい」という点でした。覚醒時に弱くなったシナプスが寝ている間に回復し、日中に拾い集めた大量の情報をレム睡眠で選別してくれている。だから、自分が知らないうちに“昨日とは違う脳”が出来上がっているかもしれないという視点は、かなり現実的で、妙に納得できました。 もう一つは、日本人が平均で1時間足りていないという事実です。1時間と聞くと大したことない気がしますが、年間にすると半月分の不足になる。どうりで「寝てもすっきりしない」が常態化するわけだと、ちょっと笑えない気づきもありました。頑張りで補うんじゃなく、睡眠という土台を整えるだけで日中のパフォーマンスが変わる理由が、神経細胞レベルで説明されているのがありがたいところです。 日中の疲れや集中力の波を「自分の弱さ」で片付けてしまいがちな人にとって、この本はかなり実務的に効きます。特に、自分の頭の回り方を整えたいけど、何から手をつけていいかわからない人にはちょうどいい一冊だと思います。
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ハイライト密度
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