
「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 (ちくま新書)
小塩真司
この本について
仕事でも人間関係でも、「あの人ちょっと性格きついよな…」と感じる場面ってありますよね。同時に、自分の中にも少し黒い部分がある気がして、なんとなく落ち着かないこともあると思います。正直、僕も他人の言動に振り回されるたびに、自分の判断がどこまで信用できるのか分からなくなることがあります。 この本は、そんな曖昧な不安に“名前をつけてくれる”ところが効きます。マキャベリアニズムやサイコパシーのようなダークな特徴も、ただ怖い概念ではなく、現実の行動としてどんな形で現れ、どんな結果につながりやすいのかが落ち着いた筆致で示されていきます。特に、性格そのものではなく「状況との組み合わせで結果が変わる」という視点は、自分や他人を必要以上に決めつけなくていい理由にもなりました。さらに、直観が当たるかどうかは“結果のフィードバック構造があるかどうか”で変わるという話は、面接や人を見る仕事をしている人にはかなり実感があるはずです。 自分の中の黒さをどう扱えばいいのか、他人の行動をどう理解すればいいのかに悩む人にはとくに刺さると思います。性格を「怖がる」よりも、「位置づけて扱えるようになる」ための一冊でした。
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