
最後にあなたを救う禅語 (扶桑社BOOKS文庫)
大愚 元勝
この本について
仕事のこと、人間関係のこと、将来のこと。考え出すと止まらなくなって、気づけば自分の心の中でひとり裁判を開いてしまうような日ってありませんか。相手でも環境でもなく、実は自分の思い込みや執着がしんどさを増幅していたな…とあとから気づくこと、僕はよくあります。 この本は、そういう「自分の心に振り回されている感覚」を、いったん静かにほどくための視点をくれる一冊でした。たとえば「観自在」という言葉のように、執着を離れて物事を眺める感覚を思い出させてくれたり、「兎角亀毛」の話のように、実体のない不安に捕まっていないか問い直すきっかけをくれたりします。また、蓮の花や受け身の稽古の例え話のように、いまの環境が泥の中でも、根を張り直すことで立ち上がれる、という現実的なヒントも多いです。 個人的には、「落ちろ。落ちきったら落ち着く」という一節が特に刺さりました。落ちている自分を否定せず、その状態をちゃんと味わってから動き出すほうが、結果的に早く戻れることって確かにあるんですよね。 悩みを手放したいというより、「いまの自分のまま少し呼吸したい」という人に向いている本です。無理に前向きにならなくてよくて、ただ心の内側を静かに確かめる時間を作りたい人に、ちょうどいいと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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