
目の見えない精神科医が、見えなくなって分かったこと
福場 将太
この本について
最近、自分の見えていない前提に気づけなくてモヤモヤすることが多いんですよね。人間関係でも、仕事でも、「そもそも自分が何を見落としているのか」に気づけないまま判断して、後からじわっと後悔することがある。そういうとき、この本の抜粋を読むとハッとします。「見えていないものを、見えていないと気づくことはできない」という一文は、そのまま自分にも当てはまるなと思いました。 著者は視覚を失ってから、世界の見え方が大きく変わった人です。ただ感動的な話ではなく、実際の生活の中で「見えないからこそ拾える情報」や「逆に本当に困る場面」が具体的に書かれていて、視点の揺れがそのまま読者の思考にも波及してきます。例えば、停電のシーンは象徴的で、自分が当然と思っている環境が崩れた瞬間、人はどれだけ無力になるかがよく分かります。一方で、著者はその状況で普通に歩ける。弱みだと思っていたものが、場面によっては強みになるという感覚がリアルなんです。 個人的に、この本は「自分の前提に自信が持てなくなっているとき」に効きました。バリアバリューという考え方も、立派な概念というより、生活の中でじわっと効いてくる視点の変換に近いです。見える・見えないという二分ではなく、その人がいる世界の解像度がどう変わるかに寄り添っているので、押しつけがましさがない。 こんな人に刺さります。自分の思い込みに気づきたいけれど、きつい説教じゃなく現実的なヒントがほしい人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
読書の順序
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