
カルトのことば なぜ人は魅了され、狂信してしまうのか
アマンダ・モンテル、青木音
白揚社 / 2024-10-18
この本について
最近、「あれ、この空気ってちょっと変だな」と思いながらもうまく言語化できない場面が増えてきました。職場でも、オンラインのコミュニティでも、気づけば何となく従ってしまう言い回しや常識がある。でも、誰が決めたのかはよくわからない。そういうモヤモヤを抱えたまま流されてしまう自分にも、少し不安が残るんですよね。 『カルトのことば』は、そういう曖昧な違和感の「正体」を言葉からたどっていく本でした。カルトと聞くと極端な集団を思い浮かべがちですが、抜粋を読んでもらうと分かるように、この本が扱うのはもっと日常に近い影響です。例えば、FOMOを生む言葉づかいがどう人を縛るのか、MLMやブランドがなぜ「商品ではなくレトリック」を売っているのか、そして私たちがどんなときに「自分の言葉」を失っていくのか。その説明が妙に生活感を持っていて、自分の周りにも当てはめやすいんです。 読んでいると、「危険な集団を見抜く方法」というより、「自分がどの言葉に寄りかかっているのか」を静かに点検する感覚に近いです。特に、何かに迷ったときに「誰かに選択肢を決めてほしくなる瞬間」がどう利用されるのかという部分は、個人的にかなり刺さりました。頑張ろうとしているときほど、人は強い言葉に安心を求めてしまうんですよね。 自分の思考が言葉によってどこまで動かされているのかに一度向き合ってみたい人に届くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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