
睡眠の起源 (講談社現代新書)
金谷啓之
講談社 / 2024-12
この本について
最近、眠っているのに頭がクリアにならなかったり、逆に寝つきが悪い理由がよく分からないまま気づけば朝……みたいな日が続くことがあります。単に「生活リズムが悪いせい」と片づけていたけれど、どこか説明のつかないズレが残る。そんなときにこの本を読むと、睡眠って思っていたよりずっと複雑で、しかも体のあちこちが関わっているんだと気づかされます。 印象的だったのは、眠りが脳だけの問題ではなく、筋肉の時計遺伝子がノンレム睡眠の量まで左右しているという話です。あと、ヒドラや線虫のようなシンプルな生き物でさえ「眠りに近い状態」を持っていて、しかもその調節に使われる分子が人間と共通しているという点。睡眠とは「あとから獲得した機能」ではなく、生き物の根っこにあるものなんだと腑に落ちました。 個人的には、シナプスが起きている間に強まり、眠ることで整え直されるという視点が、無理に起き続ける罪悪感をやわらげてくれました。眠ることを「休む」ではなく「調整する時間」と捉えるだけで、翌日の行動の選び方が変わってきます。自分の睡眠をちゃんと理解したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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