
仕事でも、仕事じゃなくても
よしながふみ and 山本文子
この本について
仕事をしていると、「自分の気持ちをどう扱えばいいのか」とか「人間関係の見え方って本当にこれで合ってるのか」とか、はっきり言語化できないまま積み残している感覚があると思うんです。私もよくそこで足が止まるのですが、この本を読んでいると、作者がキャラクターを“裁かずに眺める”姿勢に触れて、少しだけ肩の力が抜けました。 印象的だったのは、登場人物を好き嫌いで扱わず、関係性の中でしか見ないという視点です。相手の行動をジャッジせず、まず「そういう因果があるんだな」と一歩引いて見るだけで、職場でも家庭でも変に感情が暴れにくくなるんですよね。また、救いが必ずしも原因の場所から来るわけじゃないという話もあって、これが妙に現実的で、生きていて起こる報われなさへの折り合いのつけ方に近いものを感じました。 さらに、物語を作る過程で起きる“想定外の展開”の話が出てくるのですが、それがそのまま人間関係にも当てはまる気がして、コントロールできないものを変に管理しようとしなくていいのかもしれない、と少し気が楽になりました。 自分の感情や他人の行動に「正解の形」を求めすぎてしまう人に、とくに刺さる本だと思います。自然と視点が増えて、人との距離の取り方がゆるむような一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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