
シン読解力―学力と人生を決めるもうひとつの読み方
新井 紀子
この本について
仕事でも学びでも、「読めばわかるはずなのに、実際には理解が進まない」みたいな引っかかりってありませんか。AI を使いこなすことが前提になりつつある今、そのモヤモヤはますます大きくなっている気がします。プロンプトの工夫以前に、そもそも“読みとる力”そのものが土台として問われている場面が増えているんですよね。 『シン読解力』を読んで、僕は「読めているつもり」の危うさを思い知らされました。たとえば、AI が流暢に語るほど人は無防備になる話や、子どもが ChatGPT を使いこなすには“別の力”が必要だという指摘。さらに、教科書レベルの文章を読むだけでも、実は相当な認知負荷がかかっているという説明は、自分が日々感じていた「理解のムラ」にすごくつながりました。 この本の面白いところは、読解力を精神論で語らず、RST というデータから示してくれる点です。高校以降ほとんど伸びなくなるとか、学力全体と強く相関するとか、身も蓋もない話も多いですが、「じゃあ何から整えるべきか」がクリアになるのがありがたい。AI と人間の役割分担の話も、現場でどう判断するかの基準としてそのまま使えました。 自分の理解の伸び悩みにうっすら気づいている人、AI 時代に必要な“読む力”の正体をちゃんと知っておきたい人には、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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