
ハーバードの人生を変えるライティング
ソン・スッキ and 中川理沙
かんき出版 / 2025-06-25
この本について
文章を書くたびに、「これで本当に伝わるのか?」と手が止まることがよくあります。主語と述語がずれていたり、言いたいことが整理できていなかったり、読み手がどう受け取るのか想像できなかったり。書く以前に、自分の考えそのものがあいまいなんじゃないか…と落ち込むこともあります。 そんなとき、この本は“書けない理由”をふわっとした精神論ではなく、具体的な技術として見せてくれます。たとえば、読み手を動かす文章とは何かをキケロとデモステネスの対比で示し、「うまい文章とは行動につながるもの」という視点をくれます。また、主語と述語を正しく対応させるだけで読みやすさが劇的に変わるという、すぐに試せる基礎の話も丁寧です。そして何より、文章力の高い人ほど「書く時間の70%を修正に使う」という研究が示すように、初稿が下手でもいいという現実的な救いがあるのがありがたいです。 読み手を説得するためには具体例が欠かせない、という心理学の研究も紹介されていて、文章とコミュニケーションが地続きなんだと腑に落ちます。書くことは考えることだ、と何度も示されるので、文章に苦手意識がある人でも「とにかく書きながら整えばいい」と思えるはずです。 自分の考えをうまく言語化できずにもどかしさを抱えている人にとって、かなり実践的に効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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