
国産の魚はどこへ消えたか? (講談社+α新書)
川本大吾
講談社 / 2025-12-04
この本について
魚売り場に立つたびに、「前より種類が減ってない?」とか、「結局いつも同じ魚ばかり選んでしまう…」みたいな小さなモヤモヤが積み重なっていました。理由は何となく想像できても、じゃあ実際に日本の海や流通で何が起きているのかまでは、正直よくわかっていませんでした。 この本は、その「なんとなく不安」の輪郭をはっきりさせてくれます。海の環境変化で魚が小型化していること、小さいマイワシやサバが“おいしいのに流通しない”構造になっていること、そしてスーパー側の事情で扱える魚種がどんどん狭まっていること。読み進めるうちに、食卓での違和感がひとつずつ説明されていくような感覚がありました。ノルウェー産サーモンが寿司ネタとして定着した裏側の話なんかも、思っていたより生々しいです。 個人的には、「自分たちが魚を選んでいるようで、実は“選ばされたラインナップ”の中で買っているだけかもしれない」という視点が一番刺さりました。魚離れって消費者のせいにされがちだけれど、もっと複雑なんだなと。 日々の買い物で感じる違和感の理由を知りたい人、あるいは「魚を食べたいのに選択肢が少ない」と感じている人には特にしっくりくる本だと思います。自分の食卓の見え方が、静かに変わります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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