
戦略デザイナーが伝えたい、システムのデザイン
山田和雅
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2025-12-12
この本について
仕事で起きる問題が、目の前のタスクだけじゃ説明しきれないと感じる瞬間ってありませんか。自分では頑張っているのに、チームや組織としてはどこか噛み合わないまま進んでいく感じ。原因がどこにあるのかもよく分からず、手を打っても「また別のところでほころびが出る」みたいなループに入りがちです。僕も長くそこでもがいてきました。 この本は、そんな“複雑なのに説明不能”な状況を、いきなり解けるようにするものではありません。ただ、目の前の現象の裏側にある関係性やレイヤーの違いを「見えるようにしてくれる」感覚があります。ペースレイヤリングで変化の速さの違いを捉える話や、ステークホルダー全体の動きを複雑適応系として眺める視点は、日々の判断を少しだけ落ち着かせてくれました。また、「ある程度の複雑さを残しつつ、分かるレベルにする」ための考え方は、チーム内の議論を柔らかくするという意味でも実用的でした。 個別最適から全体最適へ視点を広げたいけれど、スローガンだけでは動けないと悩んでいる人には特に合うと思います。プロダクトでも組織でも、表に見える“解決策”ではなく、その背後で起きている相互作用や文化まで含めて考えたい時、ひとつの足がかりになる一冊でした。
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