
「人間嫌い」のルール (PHP新書)
中島義道
PHP研究所 / 2007-07-01
この本について
人と一緒にいると気疲れするのに、完全にひとりでいるのもどこか心細い。集まりでは場に合わせてしゃべりすぎて後悔したり、逆にまったく興味のない相手に妙な愛想をしてしまって自己嫌悪に陥ったり。こういう、自分でも説明しづらい「対人のめんどうくささ」を抱えている人は少なくないと思います。 中島義道『「人間嫌い」のルール』は、そのモヤモヤを“改善”するというより、「それを抱えたままどう生きるか」を淡々と示してくれる本でした。たとえば、人への共感がうまくできない自分を責めがちなとき、この本は「共感にもスキルや態度があり、万人が自然にできるものではない」と視点をずらしてくれます。また、誰かに期待される関係がしんどいとき、「興味の非対称さは避けられないし、そこに罪悪感まで背負う必要はない」と書かれているのが正直助けられました。さらに、ひとりで生きていくためには、感情ではなく“仕事の規律”で自分を支えるという姿勢も、現実的で腹に落ちます。 人間嫌いを名乗るほどではないけれど、人間関係に疲れやすい自覚のある人にこそ刺さると思います。自分の性質を責めるより、扱い方を知ろうとする人には、静かに効く一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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