
差別感情の哲学 (講談社学術文庫)
中島義道
この本について
他人にどう見られているか気になりすぎたり、正しさをめぐって妙に疲れたり、誰かの“正義”に押しつぶされそうになったり。自分でも言葉にしづらいモヤモヤを抱えたまま日常を回していると、「これって自分だけ?」と不安になることがあります。僕もずっとそうで、この本を読んでようやく自分の中の感情の形が少しだけ見えました。 『差別感情の哲学』が助けになるのは、きれいごとを挟まずに、人間が抱える嫌悪や優越感、そして「正常でいたい」という欲望を正面から扱っているところです。たとえば、弱者を嫌悪する人と、道徳を振りかざして他者を断罪する人が、じつは同じ欲望の延長線上にいるという指摘は、今のSNSの風景と重なる部分が多いです。また、成功者の“謙虚さ”がどれだけ簡単な態度かを丁寧に説明したうえで、そこに負い目を持つ必要があると語るくだりは、自分の中の不公平感を捉え直すヒントになります。そして何より、嫌われたくない気持ちが強すぎると、かえって差別感情に流れやすくなるという話は、耳が痛いけれど現実的です。 人間の感情の暗い部分から逃げずに向き合いたい人に刺さる本です。僕自身、読む前よりほんの少しだけ、自分のなかのざらつきを扱いやすくなりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









