
マツ☆キヨ
マツコ・デラックス
新潮社 / 2011-08-18
この本について
最近、人との会話が「情報の交換」で終わってしまうことってありませんか。仕事でも私生活でも、やり取りはしているのに、何ひとつ動いていない感じがして、ふと虚しくなることがあります。私自身、同じところをぐるぐる回っているような日が少なくありません。 『マツ☆キヨ』には、そんな停滞を少しだけゆるめてくれる視点がありました。マツコさんの言葉は強そうに見えて、実はすごく現実的で、生活に落とし込みやすいんですよね。「コミュニケーションって、本当は互いがちょっと変わるためのものなんだ」という一節は、私にとってはかなり刺さりました。相手を説得しようと構えるのではなく、やり取りの中で自分も動く。そのほうが肩の力が抜けて、結果的に関係も仕事もほどよく回る気がします。 もう一つ触れたいのは、「ひとつのやり方に固執しない」という姿勢です。大きな出来事に限らず、日常でも同じやり方に頼り切ると視野が狭くなります。マツコさんはそれを淡々と指摘していて、どこか救われるんですよね。やり直しながら進めばいいし、状況に合わせて方法を変えればいい。そう言われると、行き詰まりも少し現実的に扱えるようになります。 正解を一本化しようとして苦しくなる人に、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
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