
魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)
京極夏彦
講談社 / 199909
この本について
人と話していて、「なんでこの人はこんな受け取り方をするんだろう」とか、「互いに同じ出来事を見ているはずなのに、現実がズレている気がする」みたいなモヤモヤってありませんか。相手の背景や論理を理解しようとしても、どうにも手が届かない感覚が残る。自分の中の説明もどこか薄っぺらくて、結局何を信じればいいのか分からなくなる時があります。 『魍魎の匣(2)』を読んでいて刺さったのは、そういう「現実のズレ」や「理由の不確かさ」を、そのままの形で見せてくるところでした。動機は後から自分を納得させるためにひねり出すものだとか、現実は人の数だけあり、少しずつではなく全く違うのだとか、そういう言葉に触れると、自分が普段“分かろうとしすぎていた”ことに気づかされます。無理に整合性を取らなくてもいいし、人の真相も一つに決めつけなくていい。そう思えるだけで、対人のしんどさが少し軽くなる感覚があります。 もう一つ効いたのは、世間の「分かりやすい理由」への安心感がいかに幻想かを淡々と示してくるところです。犯罪に限らず、仕事でも人間関係でも、複雑な出来事を単純化したくなる。でも、物語の筋書きは関わった人の数だけある、という視点を持っていると、他者の行動を安易に切り捨てなくなるし、自分の感情にも余白ができます。 人との距離感でよくつまずく人、理由や説明に振り回されがちな人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの53%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要








