
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)
西原 理恵子
文藝春秋 / 2012-09
この本について
働いていても、将来が見えなかったり、今いる場所に違和感があったり、正しさだけではどうにもならない場面にぶつかったり。そういうときって、自分が弱いだけなんじゃないかと不安になるんですよね。僕も仕事で迷っている時期に、この本の抜粋にあるような「嫌だという気持ちがいつか力になる」とか「働くことが希望になる」という言葉に、妙に助けられました。 西原理恵子さんの『この世でいちばん大事な「カネ」の話』は、お金の授業というより、しんどい場所からどうやって生き抜くかの現実的な話ばかりです。正論が通らない世界の描写は重いけれど、「働くことは自分の居場所をつくること」とか「才能は人から教えられる」といった視点は、落ち込んだ心を少しだけ前に引っ張ってくれます。かっこいい話ではなく、泥くさいリアルのほうに光がある感じです。 特に、自分の力だけでは環境を変えられないと思ってしまう人には、この本の「次の一手」を探す姿勢が効くと思います。抜け出したい気持ちを否定せず、でも現実もちゃんと見据えていて、そのバランスがちょうどいい。今の苦しさを「物語の外側に置いて語られた言葉」で少し整理したい人に刺さる本です。
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ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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