
自傷行為の理解と援助
松本俊彦
この本について
つらそうにしている人が近くにいても、どう声をかければいいのか分からないまま時間だけが過ぎることがあります。本人も家族も、心配なのに言葉が見つからず、結局「何もできていない気がする」という重さだけが残る。自傷のことになると、なおさら踏み込みづらくて、正解のない迷路に入り込んだような気分になる人は多いと思います。 この本が助けてくれたのは、自傷を「怖いもの」や「説明不能な行動」として距離を置くのではなく、身体と心のメカニズムとして理解できるようにしてくれたところでした。衝動がどう生まれるのか、生物学的な感覚の変化や、反復してしまう理由が具体的に書かれていて、行動そのものよりも、その前後にある感情や解離の影響に目を向けられるようになったのは大きかったです。また、叱責も放置も逆効果になる理由や、「正直に話せたこと」をまず支える姿勢など、日常でどう関わればいいのかが現実的に示されていて、極端な解決策に走らずにすむ安心感がありました。 自傷に触れている人だけでなく、「つらいと言えないまま抱えこむ人」について知りたい人にも刺さる本だと思います。自分の関わり方に迷ったとき、一度ここに立ち返ると、少しだけ視界が広がるはずです。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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