
超一流の雑談力
安田正
日本文芸社 / 2016-10
この本について
雑談って大事だとわかってはいるのに、いざ人と向き合うと「何を話せばいいんだっけ…」みたいに急に言葉が出なくなること、けっこうありませんか。僕も仕事の場面でそれを何度もやってきて、そのたびに変な沈黙だけ増えていきました。 この本が面白いのは、「雑談のセンス」みたいな曖昧な話ではなく、声の出し方や、間の置き方、相手の言葉とのつなぎ方など、身体レベルの“操作”で会話を変えていくところです。たとえば、相手が言った一言をこちらの本題につなげるために、あらかじめ連想ワードを準備しておく話は、僕も実際に試してみて、商談の入り方がかなりラクになりました。あと、相手が何か教えてくれたときに、つぶやくようにひと言付け足すだけで距離が縮まる感覚も、この本で知ってから日常的に使っています。 個人的にいちばん刺さったのは、「雑談は記録すると伸びる」というところでした。会話が終わったらすぐメモして、次にどう活かすか考える。これを続けるだけで、自分がどんな場面でつまずきやすいかが見えてきます。雑談が得意かどうかじゃなくて、扱い方を知ると仕事も人間関係も静かに変わるんだなと感じています。 営業や接客に限らず、「人と話す時間がちょっとしんどい」と思っている人には特に刺さると思います。無理に社交的になる本ではなく、自然体のまま会話の質を上げるための実用書です。
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