
ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ
グロービス and 吉田 素文
この本について
会議で話しているはずなのに、気づけば話題が散っていき、誰もが好きな理由を語り合うだけで終わる。結論を急いで「たぶん原因はこれだよね」と決めつけてしまう。僕自身、こういう空気をどう収拾すればいいのか分からず、毎回モヤモヤしていました。 この本が効いたのは、「議論がうまくいかない理由」を場当たりではなく構造として示してくれたところです。特に、原因探しに飛びつく前に「どこが問題なのか」を徹底して詰めるという視点は、読者の保存している部分からも刺さっているように感じます。僕も、Whereを丁寧にやるだけで、参加者同士の言い合いがぴたりと止まり、議論が前に進む経験をしました。さらに、論点を四つの箱に分けて整理する考え方は、場の混乱を落ち着かせるときにかなり実用的です。すべてを話すのではなく、何を話さないかまで含めて設計する発想は、会議前の準備にもそのまま使えました。 また、「結論ありきの会話になってしまうのは、参加者の習熟度や状況を見ていないせいでもある」という指摘は、日々の職場の風景をそのまま言い当てられた気持ちになります。うまく議論をさばけないのは能力というより、事前に見るべき変数が抜けているだけなんだと気づけたのも大きかったです。 チームでの話し合いが毎回もつれてしまう人や、「なんでこんなに会議が疲れるんだろう」と感じている人に静かに刺さる一冊です。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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