
あなたの大切な人が「うつ」になったら
小野 一之
すばる舎 / 2007-02
この本について
身近な人が落ち込んでいるとき、「どう声をかければいいんだろう」「自分まで沈んでしまいそうで怖い」と、踏み出したい気持ちと距離を置きたい気持ちのあいだで揺れることってありますよね。放っておくのも違う気がするし、励ませばいいわけでもない。その中途半端さに、僕自身ずっとモヤモヤしていました。 この本が助けてくれたのは、“何をすれば正解か”ではなく、“どんな関わり方なら相手も自分も潰れないか”の具体的なイメージをくれたところです。批判でも解決でもなく、「どうしてほしい?」と正直に聞くことが、相手の孤独を少しほぐすんだと知れたのは大きかったです。また、全面的に支持するといっても、相手の言いなりになることではなく、否定しない姿勢を続けることだという説明も、ようやく腑に落ちました。そして、うつの渦中にいる本人だけでなく、支える側も同じくらいしんどいという視点が示されているのが救いでした。“自分だけが弱いんじゃない”と思えます。 正直、劇的な変化を約束してくれる本ではありません。でも、関わり方の小さな手がかりが積み重なると、相手にも自分にも余白が生まれる。その現実的な距離感を学べる一冊です。 大切な人の支えになりたいけれど、どうすればいいのか迷っている人に、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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