
カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)
ドストエフスキー and 亀山 郁夫
この本について
最近、人との距離感にやたら敏感になったり、自分の内側にある“嫌な部分”にふと気づいて落ち込むことが増えていませんか。仕事でも生活でも、理性で整えようとしているのに、どこかで説明のつかないモヤモヤが残る。僕も同じで、意外とこういう感情に一番効くのが、現実よりずっとむき出しの人間を描く物語だったりします。 『カラマーゾフの兄弟2』を読んでいると、欲望や孤立がどう人を追い詰めていくのか、あるいは心のどこかに居座り続ける「自分の嫌な部分」をどう扱えばいいのか、他人との関係の中で嫌悪やなれなれしさがなぜ増幅されるのか…そういう、普段はうまく言葉にできない感覚がじわっと輪郭を持ち始めます。綺麗ごとにせず、かといって絶望に突き落とすわけでもなく、ただ「人間ってこういうところあるよね」と素手で触らせてくる感じがあって、読んでいて妙に落ち着くんです。 特に、愚かさのほうが真っ正直で、知恵のほうが正体を隠し続けるというやり取りは、考え抜こうと力むほど問題から遠ざかる自分をそのまま言い当てられたようで、妙に刺さりました。自分の中の弱さや浅さを否定せずに扱う手がかりがほしい人には、かなり合うと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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