
決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣
ガルリ・カスパロフ and 近藤 隆文
この本について
最近、決めごとが続くと「これでいいのか?」と胸の奥がざわつくことがあります。仕事でも生活でも同じような迷い方をしている気がして、結局どこでつまずいているのか自分でもよく分からないまま終わらせてしまう。そんなときに、この本が少し風向きを変えてくれました。 カスパロフは、才能や努力よりも「どう決めているか」を自覚することが欠けがちだと言います。たしかに自分の悪い癖って、振り返らないと見えません。情報に飛びついて判断を急いだり、重圧から逃げたいだけで結論を出したり。そのプロセスが仕事でも家でも同じ形で出る、という指摘はかなり刺さりました。また、うまくいったときこそ問い直す必要がある、というのも痛いところで、成功した理由を言語化しないまま次に進んで失敗する流れは身に覚えがあります。 さらに印象に残ったのは、「候補手」を出す習慣の話です。いきなり最適解を出そうとするのではなく、まず“選択肢を並べる”ところから始める。そのだけで判断が雑になりにくいし、視野が広がる感覚がありました。これはチェスの話に見えて、普段の会議や日々の小さな選択にもそのまま使えます。 決断に時間を奪われている感覚がある人、自分のパターンを変えたいと思っている人には、かなり静かに効いてくる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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