
「脳の栄養不足」が老化を早める! (青春新書インテリジェンス)
溝口 徹
この本について
最近、以前よりやる気が続かないとか、集中したいのに気持ちが追いつかない……そんな感覚がじわっと増えてきた、という話をよく聞きます。年齢のせいと言われればそれまでですが、自分の内側で何が起きているのか分からないまま放置するのも、どこか不安なんですよね。僕自身も「気力の波」に振り回されるタイプなので、説明のつかない落ち込みに出会うたびにモヤっとしていました。 この本が面白いのは、意欲の低下やぼんやり感を「気分」ではなく、脳の栄養状態や細胞レベルの仕組みから見ていくところです。老化のメカニズムをフリーラジカル説・テロメア説・遺伝子説の三つに分けて丁寧に説明しつつ、脳の働きを支えるアミノ酸やビタミン類がどんな役割をしているのかが具体的に書かれています。たとえば、ドーパミンの材料になるアミノ酸が不足すると、そもそも意欲が湧かない状態になるという指摘は、気持ちの問題だけで片づけない視点として腑に落ちました。また、「単体の栄養素だけ摂ればOK」という考えではなく、ビタミンEとコエンザイムQ10のようにセットで働く関係性がある、という説明も生活に落とし込みやすいです。 体調や気分の揺れを自分の性格のせいにしがちな人には特に刺さると思います。大げさに人生が変わるタイプの本ではありませんが、「自分の調子が悪い理由に、こういう見方もあるよ」と静かに教えてくれる内容でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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