
5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則
藤野 英人
ビジネス社 / 199911
この本について
投資の勉強をしていると、数字やチャートばかり追ってしまって、「結局どんな会社を選べばいいのか…」と手が止まる瞬間があると思います。僕も同じで、決算書を読みながらモヤモヤしたまま進めず、何となく“雰囲気”で判断してしまう時期がありました。 この本が面白いのは、そういう抽象的な迷いを、社長や会社の“ふるまい”という具体的な目線に引き戻してくれるところです。たとえば、株価を気にする社長かどうか、情報公開にトップ自らが出てくるか、細部へのこだわりがあるか…。数字よりも先に現れる“会社の気配”みたいなものをどう読むか、5700人の経営者に会ってきた著者ならではの視点が続きます。強気発言は話半分で聞く、会計方針の変化には裏があることが多い、掲示板が静かな会社ほど伸びしろが隠れているかもしれないなど、投資初心者でも日常の観察に落とし込める話が多いのもありがたいところです。 結局のところ、「どの会社に未来があるのか」を、目に見えない“空気”で判断してしまいがちな人に向いています。僕自身、社長の写真がサイトに出ているかを見るようになっただけで、選ぶ会社がガラッと変わりました。数字だけでは割り切れない判断に、少しでも根拠がほしい人に刺さる一冊です。
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