
知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ (PHP文庫)
山口 揚平
PHP研究所 / 2013-10-21
この本について
株を見ていると、どうしても「上がりそう」に意識が引っ張られてしまうことがありますよね。ストーリーを信じすぎたり、ちょっと聞いた話に気持ちが動いたりして、気づけば自分でも理由がわからないまま買ってしまう。僕も何度もやってきたので、あのモヤモヤはよく分かります。 この本が効くのは、そうやって“気分”に流されがちなところを、いったん地に足をつけてくれるところです。たとえば「会社を丸ごと買う気がないなら1株でも買うな」という感覚は、投資の前提から問い直される感じがあって、実際の企業を見る目がけっこう変わりました。さらに、利益の源泉を4つの質問でほぐしていく流れも、数字より先に“どうしてその会社は稼げているのか”を考えられるようになるので、短期のムードに惑わされにくくなります。そして価値と価格のズレが修正されるまでには時間がかかる、という当たり前だけど忘れがちな視点が入ることで、売買のタイミングに焦らなくなりました。 勢いよりも「安全域」や「持続性」を静かに見たい人、あるいは小さな企業の中に光るしくみを探したい人には、特に刺さると思います。僕自身、投資の判断が急にうまくなったわけじゃありませんが、少なくとも“理由のある選び方”に近づいた実感があります。そんな地味だけど確かな変化をくれた一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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