
こころを動かすマーケティング
魚谷 雅彦
ダイヤモンド社 / 2009-08-06
この本について
仕事で「数字は追っているのに、なぜか手応えがない」と感じる瞬間ってありますよね。データは揃っているのに意思決定が進まない。企画を考えても、どこか平均点に落ち着いてしまう。相手が“人”だとわかっているのに、気づけば数字のほうばかり見ている。僕自身、このモヤモヤから抜けられずにいた時期がありました。 『こころを動かすマーケティング』は、その行き詰まりをほどく視点がいくつもありました。たとえば、平均的な顧客像に向けてプロセスを回すほど、現場感覚が抜け落ちていくこと。逆に、極端にターゲットを絞り込み、まず“小さな器”で支持を生むと外へ広がっていくこと。そして、広告に頼る前に「お客さまは誰か」に立ち返ること。このあたりの話が、抜粋を見ても読者の心に強く刺さっている気がします。数字の扱い方というより、数字以前の“姿勢”が問われているんですよね。 特に、著者が繰り返し語る「現場を観察し続ける姿勢」や「intrinsic と extrinsic の価値をどう伝えるか」という部分は、実務の中で迷っているときほど効きます。自分のマーケ施策が、相手の心に届く“手触り”を持てているか。そこに戻れる感覚が得られる本でした。 今の仕事で「お客さまが見えている気がしない」と感じている人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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