
家族関係を考える (講談社現代新書)
河合隼雄
講談社 / 1980-09-20
この本について
家族のことで悩むときって、「自分の家庭だけおかしいのか」「どこまで頑張ればいいのか」といった、言葉にしづらいモヤモヤが先に立つことが多いと思います。誰かに相談しても、一般論かハウツーに寄ってしまって、結局、自分の状況に落とせないまま抱え続けてしまうんですよね。 河合隼雄『家族関係を考える』は、その“言語化できない違和感”を少しずつほどいてくれる本でした。日本では母子の一体感が強く残ること、父親が果たすべき役割が時代とともに曖昧になったこと、夫婦の歴史が統合されないまま積み上がっていくと会話がすれ違い始めること。こういう具体的な構造を見せてもらえると、「自分が下手だから」という自責から少し距離が取れるんです。家族内の緊張を外で埋めようとしてもうまくいかない理由や、子どもが親の言葉より“やっていること”を見て育つ現実も、生活の場面にそのまま当てはまります。 家族を理想形に近づける方法というより、自分の家庭が今どんな力学の中にあるのかを静かに照らしてくれる本です。家族との距離感に疲れてきた人や、「どうしてこんなに噛み合わないんだろう」と感じている人には特に刺さると思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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